コラム

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【悩める先生必見】幼児の指導方法・気を付けること

幼児期の接し方のポイント

 

 

 

 

幼児期における教育は、生涯にわたる基本的な生活習慣や態度など
一生に渡る人間形成の基礎を培うとても大切な時期です。

 

子どもは、日常生活や遊びで毎日様々な経験をしており、
その経験を通して生きる基礎となる、運動能力の発達や
社会性、豊かな知的感性を発達していきます。

 

その為、幼児期に関わる大人たちは幼児との信頼関係を十分に築き、
効果的な指導や教育環境を築く必要があります。

 

子育てに悩んでいる保護者や、子どもと関わる仕事の
保育士さんに向けて今回は、幼児期の子供たちへの接し方や、
効果的な指導方法を紹介します!

 

 

幼児と接する時のコツ

 

 

 

 

 

子どもが大人の話を聞く雰囲気を作るためには、様々なコツが必要です。
次のことを意識して子どもに接しましょう。

 

 

明るい言葉がけを意識する

 

 

親や先生など大人からかけられた嬉しい言葉は、子どもにとって
宝物のように心に響きます。
大人の一言は子どもに大きな影響を与え、なにげない言葉で
やる気を失わせてしまうこともあります。

 

例えば、子どもにルールやマナーを教えるときに厳しい
表情や否定的な言葉を使い、必要以上に否定的な言葉をかけられると
「自分はダメな子だ」と思うようになります。

 

「やりなさい!」「言っているでしょ!」などの強い口調は控え、
「〇〇できるかな?」「一緒にやってみよう!」など明るい言葉に
置き換えると良いでしょう。

 

言葉がけを少し意識すると子どもの心に響くようになります。
心に届く言葉は子どもに自信を与え、自己肯定感を伸ばすことにもつながります。

 

 

共感する

 

子どもの話を聞き、受け入れ共感する姿勢を見せることは重要です。
子どもは自分の話を受け止め同意してくれる大人を信頼します。
例えば、子どもが幼稚園に行きたくない!と癇癪を起こしている時に、
「早くしなさい!」と子どもの気持ちを突っぱねてしまいます。
この時に行きたくないねとオウム返ししたり、嫌だよね、などと感情を代弁すると
子どもはわかってくれたと安心するでしょう。

 

気持ちに共感した上で「どうして行きたくないのかな?」と理由を聞きましょう。
相手の行動の裏に隠された気持ちを汲み取って共感し、言葉にして返す。
そのように対応してもらった子どもは、言葉によって気持ちを吐き出すことを覚えます。

 

日常生活で子どもがその時感じた気持ちを共有することで、心の距離は近くなります。

 

 

できるようになったことを褒める

 

子どもは褒められたことでモチベーションが上がり、
挑戦する気持ちや前向きに取り組む気持ちが芽生えます。

 

日常生活の中の些細なことでも、子どもができるようになったことを
見つけ、すぐに褒めてあげましょう。
褒められることで、また頑張ろう!と思えたり、大人がしっかりと
自分のことを見てくれているという安心にも繋がります。

 

単にえらいね、すごいねだけだと自分のことを
見ていないのではないか?と子どもは不安になるので注意しましょう。

 

 

接する時に注意する事

 

 

 

 

短く簡単な言葉で話す

 

子どもは大人の話を聞いている時に、理解しようと考えながら聞いています。
一度に伝えたいことを詰め込んで伝えるのでは無く、子どもが
理解しやすいようにわかりやすい言葉で簡潔に話すことを意識しましょう。

また、1番重要なことを最初に伝えたり、子どもの年齢に合わせた
言葉遣いや話す速度などを変えるとより伝わりやすいです。

 

 

命令口調は避ける

 

話し方のコツとして第一に挙げられるのが、命令口調を避けて
話しかけることです。

何度声をかけても聞いてもらえないとき、「○○しなさい!」と
つい命令口調になってしまいがちです。
しかし命令口調で伝えても子どもは大人の顔色や口調、
声色に恐怖を覚え委縮してしまい、本来の意図が伝わりづらくなります。

 

萎縮して育ってしまった子は、「言われないと何もやらない子ども」になってしまい、
自分で考えて発言や行動するという「自主性」が育たなくなってしまうので、
基本的には使わないようにすることが大切です。

 

 

伝わる叱り方

 

 

 

 

接し方の注意点で命令口調にならないとは伝えましたが
間違ったことをしている子どもに注意する事は必要です。
しかし、「怒る」と「叱る」ことは違います。

 

ここでは、子どもに伝わる叱り方を紹介します

 

 

冷静に、感情的にならない

 

子どもの行動に理解ができず困惑してしまうこともあります。
特に幼児は自己欲求が強く現れるため、思い通りにならない事があると
癇癪を起こしたり、言う事を聞いてくれずイライラしたり、
何度注意をしても耳を傾けてくれずどうしようもない気持ちに
陥ることも少なくありません。

 

しかし、イライラの感情をぶつけたり強い言葉を投げかけると
子どもは恐怖でなぜ自分が怒られているか理解できないまま
また同じことを繰り返してしまいます。

 

怒っているときこそ、一旦子どもと距離を置き冷静さを取り戻しましょう。
できれば一呼吸おいて自分の感情を落ち着かせるのが大事です。

 

 

叱った理由をはっきり伝える

 

叱るときに「ダメ!」や「謝りなさい!」などの理由のない叱り方では、
子どもはなぜ怒られたのかわからないまま謝ることになります。
どこが悪くて叱られたのか、子どもでもわかるように丁寧に
説明しなくてはいけません。

 

また、叱る理由は1回で一つに限定するのがポイントです。
あれもこれもと一度に注意してしまうと子どもの理解が追い付かず
結局何が悪くて怒られたのかよくわからなくなってしまいます。

 

 

叱ったらフォローする

 

叱りっぱなしというのは大人も子どももストレスを感じ、
叱られると少なからず、落ち込んだりヘコんでいる子もいます。
「まだ怒っているかな?」や「もう大丈夫かな?」など子ども、も大人に気を使います。

 

叱った後は話し合う時間を作ったり、叱りすぎてしまったなと感じた時は
素直に謝ることも大切です。叱る+フォローをセットで行い信頼関係を築いていきましょう。

 

 

人見知りをする幼児との接し方

 

 

 

 

見慣れない人や知らない人が近づくと恥ずかしがったり、怖がったり、
人見知りでなかなか心を開いてくれないと感じる時もあると思います。

 

人見知りをする子もいれば全くしない子もいて、個人差があります。
はっきりとした原因は分かりませんが、親以外の人に対して
「本当に心を許しても良いのかな?」という警戒心を抱きます。
自分の身を守る防衛本能の為、一概に悪いこととは言えません。

人見知りの時期は個人差がありますが、多くは2歳ごろで落ち着く
傾向があるので待つことも大切です。

人見知りの子どもの接し方には注意が必要なので紹介します。

 

 

のぞき込んだり、無理に目をあわせようとしない

 

人見知りが強い子どもは、目が合うとそらしてしまう特徴があります。
相手の目線や顔の向きに敏感な為、相手の目を怖がっている時があります。

 

なかなか目を合わせてくれないからと、無理に目を合わせようとしたり、
うつむいている子どもの目を見ようと、のぞき込むことはより警戒心を
強くしてしまうので注意しましょう。

 

 

行動の前に声を掛ける

 

人見知りの子どもは、「いきなり」をとても嫌います。
例えば、手をつなぐ時もいきなり手を取るのではなく、
「危ないから手をつなごうか」とひと声かけてください。

子どもは心の準備ができ、その積み重ねがあなたへの信頼感につながります。

 

 

子どものペースを大切にする

 

子どもには自分のペースがあるので、今はまだ
心を開けない時期なのかもしれません。

 

大人は早く信頼関係を構築しなくてはと焦ってはいけません。
大人の焦りや心配な気持ちは子どもに伝わるので、忍耐強く子どもが
心を開いても良いと思ってくれる日まで待ちましょう。

 

 

効果的な指導方法

 

 

 

 

冒頭でも伝えた通り、幼児期の教育は生涯にわたる基本的な
人間形成の基礎を培う時期です。
その大切な時期に関わる大人の指導責任はとても大きいと考えられます。

 

では、具体的にどのような指導方法が効果的かご紹介します。

 

 

話し合い活動

 

話し合い活動では、他者とより良く関わろうとする力や
自主的な態度などが育ちます。
大人がテーマを決めて、子どもたちだけでどう思うのかを話し合います。

子どもたちが主体となり意見を出し合うことで、
「大人が決めたのではなく自分たちが決めた!」という思いが
活動への意欲に繋がり、自分たちで解決したことが自信にも繋がります。

 

話し合い活動を繰り返すことで、普段のケンカなどでもお互いに
意見を言ったり、周囲の友達も「○○さんはどう思うの?」などと
話し合いができるようになります。

 

 

身体を動かす

 

幼児期において、遊びを中心とする身体活動を十分に行うことは
心身の発育にとても効果的す。
運動能力の面では筋力、バランス感覚、持久力、など様々な
身体能力を高められ
るだけでなく、心肺機能や骨形成にも良い影響を
与えます。

 

また、遊びから得られる成功体験によって何事にも
意欲的に取り組む態度を養うこともできるなど、
メリットが沢山あるため大人は幼児期に一緒に体を動かす
遊びを取り入れることを意識しましょう。

 

指導日誌や日記の活用

 

思いつきで指導のメニューを考えていると、指導の偏りが生じます。
毎日どのようなメニューで子どもと遊んだか、指導したかなどを
「指導日誌」や保護者であれば「日記」を書き留めておくとよいでしょう。

 

また、指導者や保護者も含めて複数の大人が交代で指導する場合は、
バラバラな取り組みになりがちです。
指導日誌に記録しておくと誰が、いつ見てもそれまでの流れや
指導の意図がわかるようになるので安心です。

子どもの状況や指導内容の情報を共有することが大切です。

 

 

発達に応じた配慮を心がけよう

 

 

 

 

幼児期の子どもは小学生に比べて心身ともに未発達なため、
思わぬ事件・事故に巻き込まれないように身体活動の
場面においては特別な配慮が必要となります。

 

具体的にどのような事に注意が必要か紹介します。

 

 

視野が狭い

 

6歳くらいの幼児の平均的な視野は、上下左右ともに大人の6割程度しか
見えておらず、子どもの視野はかなり狭いことが分かります。

幼児期の子どもは、不安定で転びやすかったり、物にぶつかったりする
行動が多く見られる理由の一つとして、視野の狭さが考えられます。
子どもが運動をしている時や道路を歩いている時は目を離さないように
注意が必要です。

熱中症になりやすい

体が小さいにもかかわらず汗腺の数は大人と同じです。
その為、大人よりも汗腺の密度が高くなり沢山汗をかきます。

その上、子どもは大人と比べて体温を調節する機能が未熟なため、
熱が身体にこもりやすく、すぐに体温が上がってしまいます。

 

子どもは体調の変化を伝えることがまだ難しい為、
大人が気付いてあげないといけません。
水分補給や、適度な肌着の取り換えなどが必要な為
子どもの様子を注意深く観察しましょう。

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?
今回は幼児期の接し方で悩んでいる先生や保育士、保護者の方に向けて
効果的な子どもの接し方や指導方法、注意ポイントについて紹介しました。

 

一人の人間として、子どもとの向き合い方に
悩んだり、時にはイライラしてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、一息ついて接し方の工夫をしたり
子どもと話し合って一緒に成長していく環境づくりができるように
今回の記事が参考になれば嬉しいです。

 

 

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