コラム
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令和に生きる塾講師
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令和に生きる塾講師
みなさんは塾講師に何を求めますか?やはり、一番に浮かぶのは指導力かと思います。
確かに、授業が分かりやすいこと・教え上手なことは大切です。
しかしながら、次に求められるものは?というと、答えられない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
令和の塾講師が指導力の次に、求められるものは何なのか。教える立場にある人間はどうあるべきなのか。
対面授業ならではの気を付けたいポイントを絞ってご紹介していきたいと思います。
イマを生き抜くために
新型感染症拡大の影響により、進んでいるオンライン授業ですが、集中力・理解力の低下の面を考えると、
やはり昔からの形式である対面授業には敵わないと感じる点もあります。
そんな対面授業ににおいてこれからの時代、「令和」で対面授業の強みを活かしてどのように生き残っていく考えていきましょう。
例えば、オンラインでは画面の前で50~90分間一人で授業を受けますよね。
そうすると、誰かに見られてないと、集中できない。録画の授業の場合、講師とコミュニケーションがとれない。などの障害が存在します。
それに比べ、対面授業ではどうでしょう。
生徒の質問等も、スムーズに対応でき、生徒の細かい表情の変化が見られるという点では、理解出来たのか、まだ悩んでいるのか。
読み取ることが出来ますよね。ですから、生徒が分からないまま授業を終えることが対面授業では少ないかと思います。
こういった対面授業ならではのメリットを理解し、上手く取り入れていくことで、今の時代にも必要不可欠の存在となるのです。
生徒から好かれる講師
塾講師をしている方なら誰もが「良い講師になりたい!」、「人気講師になりたい!」
と思ったことがあるのではないでしょうか。
まず、良い講師とはどんなどんな人か。もし自分が生徒だったら、どんな講師を理想とするか考えてみてください。
例えば、授業がわかりやすい、成績を伸ばしてくれる、生徒の悩みを親身に聞いてくれる等。
こういった講師が一般的に「良い講師」といえます。
では、実際にどんなことをすれば「良い講師」になれるのか解説していきます。
秘訣その1:目標を共有する
まず生徒との信頼関係を結ぶには、いつ何をすべきか具体的な行動を示す。
つまり、明確な目標を提示して共有すること。これが大切になります。
そうすることにより、生徒も今、何を課題をするべきなのか明確になります。
見える化することによって、生徒自身だけでなく、講師の方でも目標を把握することができます。
秘訣その2:自分を知ってもらう
授業をしていて、苦手な科目で難しい話が続いてしまうと生徒ととしては、取り組むことすら嫌になってしまう…なんてことも。
1回50分~90分程の授業をノンストップで聞くことはしんどいと感じる生徒も少なくはありません。
そこで、自分を知ってもらうついでに、適度な雑談を入れることによって生徒をリラックスさせてあげましょう。
例えば、自分がしてた部活、流行ってるドラマやアニメの話、自分が嫌いだった科目など。
雑談の中に自分のことを織り交ぜることによって、自分を知ってもらえ、尚且つ、授業にも飽きない工夫が施せるのです。
秘訣その3:見た目
見た目と聞いて顔のことと思う方もいるかもしれませんが、整形しましょう!というわけではなく身だしなみの話ですね(笑)
受験生や真剣に学びに来てる子からすれば、顔の良さは全く関係ありません。
まず、身だしなみを整える。これがなにかと一番重要だったりします。
「スーツがしわしわ」、「髪がぼさぼさ」ちょっと想像するだけでだらしないですよね。
やはり、清潔感がある方が好感が持てると思います。
また、見落としやすい点として、「タバコや強すぎる香水」なども生徒だけでなく、
保護者からのイメージダウンにも繋がってしまう場合もあるので注意しましょう。
秘訣その4:生徒とのコミュニケーション
授業外でも、生徒に話しかけてあげることで、「きちんと自分のことを気にかけてくれる」と喜んでくれるはずです。
生徒との信頼関係がしっかりと築かれることにより、生徒側からも気軽に話しかけてくれることも多くなります。
生徒としっかりコミュニケーションを取っていれば、生徒のモチベーションに繋がることもあるので、積極的に会話をしましょう。
生徒から嫌われやすい講師
続いては、先ほど紹介した生徒に好かれる講師とは反対に、嫌われやすい講師の特徴をご紹介していきます。
塾の講師を目指している方は、注意してください。
また、自分も当てはまるという方にも、よりよい塾講師になるための、ご参考になればと思います。
・他人と比べる
特に、集団塾ではテスト前になると成績を張り出したりすることもあると思います。
ずっと競争させられていたら生徒はしんどいと思います。
成績の良いクラスや、生徒と比べる講師は嫌われますし、自分が気づかぬうちに生徒を傷つけてしまうかもしれません。
・間違いを否定しない
まずは、間違えたことを「恥ずかしいことじゃない」、「悪いことじゃない」と生徒に思ってもらうことが大切です。
しかしながら、全ての間違いに共感してばかりでは、生ぬるい授業になってしまいます。
ですから、間違えたとしても、なぜ間違えたのか、どこまでを理解できていたのかを、
一緒に見つけるところから始めていきましょう。
・上から目線
講師と生徒の関係であれば、「上から目線」には該当しないと思われる方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、責めるように「こんなこともわからないの」などと言ってしまうと、誰だって嫌悪感を抱いてしまいますよね。
厳しくするだけでなく、常に自分の言動を客観視して思いやりを持って接することが不可欠です。
塾講師がやってはいけない!タブー3選!
仕事をする上で当然ルールは存在します。
しかし、塾講師未経験の場合、禁止事項と知らずにルールを破ってしまうこともあり得ます。
塾にとって、保護者の口コミや地域の評判がなによりも、命です。
特に、悪い噂というものは、あっという間に広がってしまいます。
そうならないためにも、塾講師を目指している方や、既に塾講師の方も、
絶対にやってはいけないことを覚えておきましょう。
・生徒を塾以外の場所で個別に教える
無償でも有償でも関係なく問題行為に当たります。
もし、塾の生徒や保護者に個別で教えてほしいなどと頼まれたら、塾の自習室に来てもらい、
そこで質問等受け付けるようにしましょう。
・生徒との行き過ぎたコミュニケーション
生徒と仲良くなるために雑談をするのは問題ありません。
ただし、生徒と講師の距離感が近すぎるのはNGです。生徒が勉強に集中できるように、
不必要なプライベートな話はせず、適度な距離感を保ってください。
また、個別に連絡先を交換するも禁止です。 これは、異性・同性関係なく、禁止となります。
・SNSで塾であったことを発信する
例えば、SNSで塾の生徒、保護者に関して発信してしまった場合。
発信者は、深く考えずに投稿したものかもしれません。
しかしながら、それをもし生徒や保護者が目にしてしまったらどうでしょう。
保護者からのクレームが来ないとも限りません。
SNSは非常に便利なものですが、不特定多数の人が見ていることを忘れないでください。
・体罰
最近では体罰と思う基準が人それぞれで違います。
例えば、ちょっと紙のファイルで頭をポンとしても体罰だという人もいます。
軽いスキンシップが大きな問題になってしまうケースもあるので、気を付けましょう。
情熱的な講師なら、態度の悪い生徒を更生させたい。
という思いで手を上げてしまう可能性もあるかもしれませんが、
手を出すということは絶対にあってはなりません。
手をあげてしまったら最後だと思ってください。
求められる講師
これからの時代に求められるであろう講師は、「講師として学びを怠らない者」ではないでしょうか。
教育に正解があるとは一概には言えません。
生徒を指導していく中で、常に講師もどのようにしたら生徒はもっと理解してくれるのか。
共に学び、成長していくことが生徒のためであり、自身のためではないでしょうか。
「一緒に学ぼう!」という姿勢が生徒にも伝わることで、より良い環境が作られることが期待できます。
まとめ
生徒に好かれる講師になるには、様々な手段があることをお伝えしましたが、
やはり、いつの時代も、
『生徒の成績を一番に考え、生徒一人一人と向き合い、自分にできる工夫や努力をすること』がなによりも大切なのではないでしょうか。