コラム

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通塾について親子はどう感じている?

通塾について親子はどう感じている?

 

こんにちは。
3月も後半に差しかかり、受験シーズンも終盤。
4月から新しく受験生になる子どもたちも入塾がはじまる時期となってきました。
学習塾に通う子どもたちには、意欲的に勉強に向き合ってほしいですよね。
対策を考えるならまずは現状把握を。ということで…
今後の子どもたちの学習活動の充実のために調査されたH20年の文部科学省調査報告
(全国の公立小中学生を対象に調査されています)より
通塾の状況や子どもたち自身の意識について記載がありましたのでご紹介しますね。

子どもの活動状況

 

★実施状況

〈全般〉
・学校外での何らかの学習活動(学習塾、家庭教師、通信添削、ならいごと)をしている子は、小中全体で約80%前後。
・学校外で何らかの学習活動をしている子のうち、複数の活動をかけもちしている子は約40%。



〈学習形態別〉
・通塾率は学年が上がるにつれて増加。
・家庭教師による指導割合は、各学年とも低率であるが、学年が上がるにつれて増加。
・通信添削による指導割合は、小低学年で2割を超えるが、小4から中3にかけては15~20%で推移。
・ならいごとの実施割合は、小学生では各学年とも3人に2人以上の割合で実施。



★学習教科(学習塾)

・小学生では、どの学年も「算数」「国語」の順に多く、「英語」は小学1~5年で30%前後だが、小学6年で約5割。
・中学生では、中学2年まで「英語」「数学」の順に多く、中学3年で「数学」「英語」の順に逆転。 
「国語」「社会」「理科」は、中学2年までは50%未満だが、中学3年で50%を超える。



★指導内容(学習塾)

・小学生では、どの学年も「学校の宿題や予習・復習」が約4割と最も高い。
小学5,6年では「進学準備が中心」も約3割と高く、小学6年では、33.8%。 
・中学生では、「学校の宿題や予習・復習」は学年が上がるにつれて減少、
「進学準備が中心」は学年が上がるにつれて増加しており、中学3年では、64.4%で中学2年の約2倍。



★その他(学習塾の部分のみ抜粋)

〈学習塾〉
・平成19年11月中に通っていた学習塾の箇所数は、小中全体で9割近くが「1ヶ所」。 
・小中全体で、平成19年11月ひと月での通塾回数は平均9.0回であり、
1日あたりの平均指導時間は「1~2時間未満」が49.4%と約半数。
学年区分別では、学年層が上がるにつれて1日あたりの指導時間も長くなる傾向。 
・学習塾への往復に要する時間は、小中全体で「30分以内」が90.2%となっている。 
・学習塾から帰宅する時刻は、小中全体では22時以降が23.0%、21時台が20.0%と多く、
学年が上がるにつれて帰宅時間も遅い。 
・経年では、小中全体で、1日あたりの指導時間は長時間化している傾向がみられ、
また、往復に要する時間はやや短縮されているが、
帰宅時間については特に中学生で遅くなっている傾向がみられる。 

〈都市階層別〉 
・都市規模が大きいほど通塾率は高くなる傾向がみられる(小都市:32.5%→大都市A:41.3%)。 
(注)大都市A:政令指定都市+東京都特別区、大都市B:30万人以上、中都市:10万人以上30万人未満、小都市:10万人未満 

〈将来進ませたい学校の段階別〉
・将来進ませたい学校の段階をみると、全体では「大学・大学院まで」が52.2%と約半数であり、
男女別にみると、男子では60.5%、女子では44.3%となっている。
なお、女子では「短大・高等専門学校まで」とする割合も21.0%となっている。
 ・「大学・大学院まで」進ませたいとする保護者の子どもの場合、88.2%が「何らかの学習活動をして」おり、
中学・高校まで」とする保護者の子どもの56.0%と比べると、30ポイント以上の開きがみられる。 
・経年では、特に「大学・大学院まで」進ませたいとする場合の通塾率が上昇(S60:30.9%→H19:43.2%)。

子どもの意識(好き・嫌い)

 

★学校外での学習活動の好き・嫌い(学習塾の部分のみ抜粋)

「平成19年11月中に学習塾に通っていた子ども自身」の好き・嫌いは、 
・小学生では、「好き」(とても好き+まあ好き)とする子どもの割合は学年が上がるにつれて減少するが、
どの学年も5割以上であり、「嫌い」(あまり好きではない+嫌だ)とする子どもは、どの学年も1割前後。 
・中学生では、「好き」とする子どもは、どの学年も4割台であり、「ふつう」は3割以上、「嫌い」は15%前後。



★好きな理由

・小中ともに「先生の教え方がわかりやすいから」や「学校で教えてくれないことを教えてくれるから」がどの学年とも5割以上。
・「友だちに会える」は、中学生の方が小学生より割合が高いが、小学生では学年が上がるにつれて増加するのに対し、
中学生では学年が上がるにつれて減少。「勉強が好きだから」は、小中全体を通じて、概ね学年が上がるにつれて減少。



★嫌いな理由

・小学生では、どの学年でも「友だちと遊べないから」の割合が最大であり、その割合は学年が上がるにつれて増加。
・中学生では、どの学年でも「疲れるから」や「勉強がきらいだから」の割合が高く、両理由は学年が上がるにつれて増加。



塾に通ったことがあるか

 

「平成19年11月中に限らず、調査対象となった子どもをこれまでに学習塾に通わせた経験の有無」は、 
・小中全体を通じて、「通ったことがあり今も通っている」、「かつて通っていたが今は通っていない」は
学年が上がるにつれて概ね増加。 
・一方、「一度も通ったことがない」は、学年が上がるにつれて減少しているが、
小学生では、どの学年でも5割を超え、特に低学年では7割を超える。



塾に通って良かったこと

 

★親の意識

・小学生では、「学校の授業がわかるようになった」は高学年の方が比較的高く、
「勉強に興味、関心を持つようになった」や「一人でも勉強する習慣がついた」、
「学校の勉強より進んだことを教えてくれた」は低学年の方が比較的割合が高い。 
・一方、「進路選択や受験に必要な情報が得られた」は、小学5・6年で10%を超え、
「熱心に教えてくれた」は学年が上がるほど割合が高い。 
・中学生では、各学年とも「学校の授業がわかるようになった」の割合が高いが、
中学3年では「進路選択や受験に必要な情報が得られた」の割合が最も高い。
その他、「熱心に教えてくれた」や「勉強に興味、関心を持つようになった」、
「一人でも勉強する習慣が ついた」の割合が比較的高い。



★子どもの意識

・小学生では、「学校の勉強がよくわかるようになった」が各学年とも5割以上と高く、
「学校の授業より進んだことを教えてくれた」が各学年とも4割前後と比較的割合が高くなっている。
 ・中学生では、「学校の勉強がよくわかるようになった」が各学年とも6割を超え最も割合が高いが、
中学3年では「受験に役立つ勉強ができた」が6割弱となっている。



通塾で心配なこと

 

★親の意識

・小学生では、各学年とも「特にない」の割合が最も高いが、その割合は低学年の方がより高い。
次いで、「のびのび遊ぶ時間が不足しがちだ」や「学習塾の経費が家計を圧迫する」、
「学習塾への行き帰りの途中での事故が心配になった」の割合が比較的高い。 
・中学生では、 「特にない」は中学1年・2年ではともに3割弱と最も割合が高いが、
「学習塾の経費が家計を圧迫する」は中学1・2年で約2割、
中学3年では約3割で「特にない」の26.9%を上回って最大となっている。 
・その他では、各学年とも「学習塾への行き帰りの途中での事故が心配になった」が2割強と比較的割合が高い。



★子どもの意識

 

・小学生では、「とくにない」も比較的高い(特に小学3年生)が、
「外で遊ぶ時間が少なくなった」や「友だちと遊ぶ時間がない」、
「家で遊んだり、テレビを見たりする時間などが少なくなった」などが各学年で割合が高く、
その割合は概ね学年が上がるほど高い。 
・中学生では、特に中学3年で「塾の月謝などで親に負担をかけている」が約3割と最も高い。 
・その他、各学年を通じて、「眠る時間が少なくなった」や
「家で遊んだり、テレビを見たりする時間などが少なくなった」、
「テストの点数が気になるようになった」などの割合が高い。
なお、「とくにない」は各学年とも15%前後である。



子どもの生活習慣と学校外での学習活動との関係

 

★起床時間

〈学校に行く日〉
・小学生では、各学年とも「午前6時台」が5割以上となっているが、その割合は学年が上がるにつれて低下。
一方、各学年とも「午前7時台」の割合も比較的高いが、その割合は学年が上がるにつれて増加。
・中学生では、中学1,2年で「午前6時台」が5割前後と最大であるが、中学3年では「午前7時台」が56.4%と最大。
 ・小中全体を通じて、学習塾に通っていない子どもは、「午前6時台」が5割を超えており、
学習塾に通っている子どもよりも高い割合となっており、「午前6時前」の割合を含めて、
学習塾に通っている子どもの方が遅い時間帯に起床する割合が高い。 
・一方、ならいごとに通っていた子どもの方が通っていない子どもよりも早い時間帯に起床する割合が若干高くなっている。



〈学校が休みの日〉 
・小中全体を通じて、学年が上がるほど遅い時間帯に起床する子どもの割合が高くなっている。 
・小学3年では、午前8時前の起床割合が6割以上だが、学年を追うごとにその割合は低くなり、中学3年では2割を下回っている。
・逆に「午前9時台」及び「午前10時以降」の割合は、学年が上がるにつれて高くなっており、中学3年では5割を超える。
・小中全体を通じて、学習塾に通っている子どもでは「午前9時台」の起床割合が約2割、「午前10時以降」の起床割合が1割強、
と9時以降に起きる子どもが3割を超えており、学習塾に通っていない子どもより約10ポイント高い。 
・一方、ならいごとに通っている子どもの5割弱は午前8時前に起床しているが、
その割合はならいごとに通っていない子どもと比べて10ポイント以上高い。



★就寝時間

〈学校に行く前日〉
・小中全体を通じて、午後10時前までの就寝割合は、学年が上がるにつれて低くなっており、
一方で、午前0時以降の就寝割合は小学生ではあまり高くないが、中学生になると高くなり、中学3年では5割を超える。 
・一方、小中全体でみると、学習塾に通っている子どもの方が遅い時間帯に就寝する割合が高く、
5割以上が午後11時以降に就寝しているのに対し、学習塾に通っていない子どもでは午後11時前の就寝割合が約7割となっている。 
・一方、ならいごとに通っている子どもでは、午後11時前の就寝割合が7割以上となっているが、
ならいごとに通っていない子どもでは午後11時台以降の就寝割合が5割以上となっている。 



〈翌日学校が休みの日〉 
・小中全体を通じて、高学年ほど遅い時間帯に就寝する割合が高くなり、
午後10時までに就寝する割合は、小学3年では3分の1程度だが、中学生では5%未満。
一方、小学5年までは「午後10時台」が4割以上と最も割合が高いが、
小学6年・中学1年・2年では「午後11時台」が、中学3年では「午前0時台」の割合が最も高い。
特に中学3年では、午前0時以降に就寝する子どもの割合は6割を超えている。 
・また、小中全体を通じて、学習塾に通っている子どもでは、
午後11時台以降に就寝している割合は7割近くであるのに対して、
学習塾に通っていない子どもでは、午後11時前に就寝する割合が約5割となっている。 
・一方、ならいごとに通っている子どもでは、午後11時前に就寝する割合は5割以上であるのに対して、
ならいごとに通っていない子どもでは午後11時前に就寝している割合は約3割。



★放課後の過ごし方(希望)

・何らかの学習活動をしていた子どもの方が、友だちとの遊びや塾・ならいごとに行くこと、
あるいはそれらの宿題や練習をすることなどの割合が高くなっているのに対して、
「ひとりでテレビを見たりゲームをしたい」や「学校のクラブ活動をしたい」などが、
学校外での学習活動を何もしていない子どもの方が、何らかの学習活動を実施している子どもより高くなっている。
・一方、「家で寝ていたい」は、学習塾に通っている子どもの方が、通っていない子どもより比較的高い割合となっている。 
・また、ならいごとに通っている子どもの方が、通っていない子どもより、
友だちとの遊びやならいごとの練習などをしたいとする割合が高くなっている。




★休日の過ごし方(希望)

・何らかの学習活動をしている子どもでは「塾やならいごとに行きたい」や「塾などの宿題をしたい」、
「ならいごとの練習をしたい」などが比較的割合が高くなっている。 
・学習塾に通っている子どもでは「家で寝ていたい」などが学習塾に通っていなかった子どもよりもやや高い割合となっている。
これに対して、「友だちと外で遊びたい」や「自分の家や友だちの家で遊びたい」「家族と出かけたい」などは、
学習塾に通っていなかった子どもの方が高い割合となっている。 
・「友だちと外で遊びたい」「ならいごとの練習をしたい」「家族と出かけたい」などでは、
ならいごとに通っていた子どもと通っていなかった子どもとの差が大きくなっている。



まとめ

 

今回は塾に関する部分のみ抜粋しご紹介しましたが、参考元には 家庭教師や通信添削、ならいごと、
それらの経年比較など 詳しい内容が記載されておりますので是非ご覧ください。 
また、教育の質を上げることに繋げるためにも、 子どもたちや親御さんへの連絡をスムーズにするためにも、
是非”wagaco”の導入をご検討ください! 資料請求やお問い合わせお待ちしております! 
参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/08/08080710/001.pdf[一部改変]

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