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集団指導塾で開業するためには?【楽しい塾の作り方】
目次
集団指導塾で開業するためには?【楽しい塾の作り方】
塾には、様々な形態の塾が存在すると思います。
タイプや授業形式はさまざまですよね。
以前は個人集団塾とフランチャイズで開業する方法をお伝えしました。
塾の指導形はおもに、「集団指導」と「個別指導」に分けられます。
指導形態との相性が、塾での学習効果に大きな影響を及ぼすことになるので
どの形態があっているのか、きちんと把握することが大切です。
さて今回は「集団指導」の塾の形態についてお伝えしていきます。
集団指導塾ならではのメリットやデメリットはどんなところにあるのでしょうか。
集団指導塾を開業したいと考えている方々の参考になれば幸いです。
集団指導塾とは?
一般的に、集団授業や一斉授業ともいいます。
学校のイメージに近いですね。
前方に黒板と教壇があり、机が並ぶ教室。講師が黒板に説明を書きながら
授業をしていくというシステムです。
同じ目標を持つ仲間と一緒に授業を受け
年間を通して決められた時間割・カリキュラムに沿って一定のペースで進んでいきます。
保護者の間では、個別塾は大学生のアルバイトが教えているなどの認識がある中で
集団塾はカリキュラムがしっかりしていて、教え方が丁寧な人が授業するという印象を持ってくれています。
メリット
集団塾の一番のメリットは、一度にたくさんの生徒(20人前後)を教えることが出来るという所です。
1人の講師だけでたくさんの生徒を指導ることができれば、たくさん講師を雇う必要がなくなります。
人件費も大幅に削減することができます。
他にも、友達と切磋琢磨することで競争意識が生まれて学習意欲が高まります。
模擬やテストなどでクラスにおける自分の立ち位置を把握することができ、
ある程度の速度・緊張感を保ちつつ授業に集中できます。
デメリット
スケジュールが固定されているので、部活や習い事、その他用事との両立が難しくなってきます。
カリキュラムの仕組みや授業のスピードによっては、学習効果に個人差があり
いったんついていけなくなると置いてかれてしまう可能性があります。
集団指導塾に向いている子供
競争で成績が伸びやすい生徒
受験に向けて塾に通わせるときにはどんなタイプかを選ぶ必要がありますが、
周りに負けない気持ちを持っている生徒であれば集団指導塾だとより成績が伸びそうです。
集団指導塾では同じような成績の子が同じクラスで勉強し
さらに成績表なども貼りだされ競争しやすい環境があるので、
もっと上に行きたいと思ったり成績を落とさないようにと思うなど勉強意欲を維持する仕組みが整っています。
自発的な勉強ができない生徒
かつての塾は学校と同じように、集団で授業を受けるのが主流ですが今は個別指導も選択することができます。
同じ塾でも勉強意欲など合う合わないで選ぶ必要があります。
個別指導塾は1人で黙々勉強し講師に質問をし、成績向上に上げていきます。
自発的な勉強ができなければ授業時間が無駄になるかもしれません。
集団塾では自発的に勉強をしなくても、授業をしっかり行ってくれますし宿題や試験などの課題も与えられます。
ブランディング活動
現在の学習塾経営で少子高齢化による事で発生する入塾者の減少や講師不足、
集客スキルなど直面している課題は様々あります。
学習塾の戦略に活躍する活動の中で、ブランディング活動が学習塾の経営戦略の1つになります。
ではそのブランディング活動で得られる効果や方法はどのようなものなのでしょうか。
☆ブランディング活動とは
自社ブランドに対しての顧客のロイヤリティや共感性を最大限に高めることで
独自の付加価値を創造し、競合他社との差別化を実現するという活動のことを指します。
効果
カリキュラムや指導法について情報発信できる
学習塾を選ぶ際に気になるところは、カリキュラムや指導法です。
多くの保護者は必ず目を通すものになります。
ブランディング活動で自信の学習塾の強みを宣言していくことで、
保護者に対してより効率的に学習塾の特徴を伝えれます。
例えば学習塾で言語の指導方法について発信したかったら、言語を勉強する人の目的は
人それぞれで最適なカリキュラムの内容もそれぞれの目的に応じて変わってくることになります。
ブランディング活動で自社が経営する学習塾のベネフィットを伝えることができれば
保護者側は、有益なのかどうか見極めることができます。
塾で働く魅力を講師に伝えられる
塾講師を雇う際には、その塾ならではの働くメリットや魅力を伝える事が大切です。
塾講師は生徒に勉強を教えることが仕事ですが並はずれな仕事ではありません。
生徒とのコミュニケーションや勉強をわかりやすくするための工夫などが求められるので、
塾講師になることで自分自身の成長も期待できると宣伝すると効果的です
塾講師として働いているとさまざまな壁にぶつかることもあるでしょう。
上手に宣伝できれば今後の講師不足の問題も解消されるでしょう。
手法
効果のある教材・指導法の開発
学習塾で人を集めるには、教材と指導方法の開発が鍵です。
仮に大手学習塾と同じことをしていると差別化を図ることはできません。大手の学習塾は実績や歴史があるので、特別な理由がない限り中小の学習塾を選ぶ保護者は少ないのが現状です。
まずはライバル社を分析することが大切です。分析することで、問題点や指導方法など、様々なきっかけが見えてきます。効果のある教材・指導法の開発に成功した後は、ブランディング活動で多くの保護者や子供に告知していきましょう。
指導力ある講師の採用と育成
指導力の優れた講師を雇うためには、幅広い人材に募集をかけることが大切です。
アルバイトも正社員も具体的な情報を示すとより効果があります。
ブランディング活動として効果的なものとしてオンラインメディアがあります。
オンラインメディアには公式サイト・オウンドメディア・ポジションメディアがあります。
オンラインメディアをうまく使えば、自社をまだ認知していない客層にアピールしていくことができます。
上手に活用していきましょう!
集団指導塾の教え方の工夫
集団指導塾では、生徒の人数は違ってくるものの大抵は10~20人までの生徒を担当するのが基本です。
複数の生徒に対して一斉に授業を行うことになるので教え方に工夫が必要になってきます。
どのような一工夫があるのでしょうか。
1.板書案には生徒のノートをイメージして作成する
特に小学生や中学生の場合はホワイトボードや黒板に書いた内容を
そのままノートに書き写すことが多いので授業後に見直しや復習がしやすくきれいで見やすいノートになります。
2.ホワイトボードはノートの幅をイメージして分割する
ホワイトボードに生徒のノートの幅をイメージしながら行うと、
生徒はそのままノートに書き写すことができます。
比較的に大きいサイズならば2~3分割に使用すると良いでしょう。
3.使用する色のルールを決める
集団指導塾において帆ホワイトボードや黒板は必需品になります。
授業の際に使用する色を必ず決めて、伝えることが大切です。
黒色の文字だらけや、赤色だらけなど、ずっと同じ色で書き続けると、
ノートを見直したときにどこが重要なポイントなのか把握することが難しくなります。
些細なことですが、決めると決めないとでは全然違います。
〈ホワイトボードの例〉 〈黒板の例〉
通常 黒色 通常 白色
重要 赤色 重要 黄色
注意 青色など 注意 赤色など
4.強調したいときの項目名やラベル名を決める
「この部分は重要だ」とホワイトボードや黒板で生徒が分かりやすいようにするためには、
項目名やラベル名を決めてその都度使用すると良いでしょう。
5.重要なところは消さずに残しておく
その日の授業で重要な内容や一日中使いたい内容の場合は、
書いた内容を消さずにそのまま残しておくというやり方もあります。
ずっと生徒の目に入るので効率よく生徒の理解度を上げることに繋がります。
6.問題演習中の机間巡視を忘れずに行う
集団塾の授業では、授業中に生徒に問題演習を行ってもらうのが一般的です。
ずっと黒板の前にいるのではなく、教室の中を動いて生徒の様子を細かく確認することが大切です。
この机間巡視では、ただ教室の中を動くだけではなく1人ひとりの理解度や進み具合を把握しながら、
見ていくことがポイントになります。
7.指名の順番はランダムにする
集団塾は生徒と対話を進めながら、授業を進めていくのが主流です。
そのため講師が生徒を指名して応えてもらう必要があります。
ランダムな方法で指名をする時に注意するべき点は「平等」に指名することです。
偏りが出てしまうと「ひいいきされている」「嫌われている」など
予期せぬトラブルを引き起こすことになり、保護者からのクレームに繋がりかねません。
ですので指名する時には、必ず「平等」「公正」に指名することが大切です。
8.生徒に「〇〇ながら」をさせないようにする
二つの行動を同時にさせてしまうと、どちらも中途半端な状態になり
理解度を上げる事が出来なくなります。
必ず生徒には1つの行動に集中してもらうことが需要です。
「説明を聞く」「問題を解く」「質問に答える」など、今してほしいことを
明確にして伝える必要があります。
そのように生徒への伝え方を工夫することで授業の集中力を高める事ができます。
まとめ
集団指導塾のメリットやデメリット、特徴をお話しましたがいかがでしたでしょうか。
集団指導塾は教える生徒の人数が多いため教え方について悩む塾講師も多いものです。
悩んでしまったら、社員や先輩の塾講師に相談することも大事になってきます。
塾講師なら誰もが少なからず同じような内容の悩みを持ったことがあるはずですから、
教え方をどのように工夫すればよいかの情報共有を行う事をおすすめします。
ぜひ色々な教え方を工夫して試していきましょう!