コラム

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塾の人材不足・育成どうする?

塾の人材不足・育成どうする?

 

最近、学習塾で問題視されている塾講師の「定着率」、「人材不足」。

 

感受性の高い子供相手のお仕事だからこそ、学習塾にとって人材は最も重要な要素です。

 

では、なぜ今、塾講師は減少傾向にあるのか。

 

どのように育成すれば、採用した講師に長く働いもらえるのか。

 

改善策をご紹介していきます。

 

 

激化する塾業界

 

 

時代とともに大きく変化した塾業界。

 

集団塾に個別指導塾、そして近年で多く見られるオンライン授業。

 

しかしながら、塾業界で生き抜くために大切なのは、どの時代でも、やはり『人』ではないでしょうか。

 

どんなに優れたシステムや教材を導入したとしても、結局指導する人が悪ければ、生徒が伸びることはありません。

 

では、何をすれば生徒は伸びてくれるのか。

 

それは、人からのパワーです。

 

例えば、褒めてもらう・上手くいかないときに支えてもらう・講師や友達からの激励の言葉。

 

感情の変化があることで、行動に繋がります。

 

人の心を動かすことが出来るのは『人』なのです。

 

 

なぜ離職してしまうのか

 

 

年数を重ねるほど講師としてのスキルは上がるので、ベテラン講師こそ、

 

生徒や保護者からの信頼は高いです。

 

しかしながら、生徒の成績を上げるというやりがいはあるものの、

 

毎年同じことを繰り返し教え続けるわけなので、講師のモチベーションが無くなっていってしまうのです。

 

例えば、ベテラン講師で、管理職や幹部講師として年収600~1000万円くらいバリバリ仕事している人もいます。

 

目標にできる人がいるかどうかで、定着率に大きく影響が出てくるのです。

 

また、先輩講師が優しく導くことにより、講師同士の関係も良好になり、定着率も良くなるのではないでしょうか。

 

 

人材不足の改善

 

 

そもそも今塾業界はなぜ人材不足に陥っているのでしょうか。

 

その要因の一つが、少子化です。

 

少子化で大学生が減る今、アルバイト講師をする人材や教え手も減っていくことが予想されます。

 

そうなれば、人手不足による、人件費の高騰は避けられません。

 

そのため、うまく人材を確保できず倒産してしまう学習塾が増えているのも事実です。

 

しかし、良い人材があってこそ、生徒は伸びるもので、良い人材が集まらなければ話になりません。

 

人材の確保は、学習塾にとって最優先で取り組むべき問題と言えます。

 

少子化が進む今だからこそ、人材集めに大切となるポイントを4つご紹介します。

 

 

・活躍できる環境づくり

 

人材ごとに得意・苦手分野は異なってきます。より一人一人が力を発揮できる環境を整えましょう。

 

はじめのうちは、小学生から中学1年生など、年齢層の低い生徒の授業を担当させて慣れさせることが必要です。

 

経験を積ませたい場合は、受験生などを担当させるのもアリですが、

 

はじめから熱のある指導は誰にもできるわけではないでので、基礎となる、知識や経験を蓄えてからがベストです。

 

新入社員のうちは、授業のみ行ってもらい、ベテラン講師がその後、生徒をフォローするなどの体制をとって負担を減らしてあげましょう。

 

せっかくの良い人材を失わないためにも、環境づくりには十分な配慮が大切です。

 

 

・求人を出す

 

人手不足が深刻な塾業界でより多くの求人応募を集めるために、

 

まずは、求人媒体・広告・HP・SNS等から求人をはじめてみてください。

 

求職者にはWEBの求人媒体が幅広く利用されているので、とても効果的かと思います。

 

その際に、労働条件を具体的に記載する、キャリアパスを明確にすることにより、

 

長期に活躍するイメージを持つことができ、人材が率先して目標に向かうことを促します。

 

また、HPとSNSを連動させるこにより、SNSからHPや求人情報へ誘導することが可能になるので

 

より多くのユーザーに目を留めてもらいやすくなります。

 

 

・経験者の優遇

 

残業が多い、子育てのためなど様々な理由から転職する講師の方もいます。

 

アルバイトではなく、正社員の講師だった方はとても貴重です。

 

しかし、実力のある経験者を中途採用で確保するには、やはり待遇が大切になります。

 

他塾より、休みが多い、残業が少ない、給与が高いなどの待遇を準備し、実力のある人材の確保を積極的に行いましょう。

 

 

・優秀な社員を手放すな!

 

塾はテスト期間・受験・講習等のタイミングで忙しいことが多いため、

 

有休がとれない、育児休暇がとれない、体調不良でも休めない…という様に、

 

体制作りがきちんとしてない塾も稀にみられます。

 

もし、子供が熱を出しても、休みが取れない状態であれば、辞めざるを得ませんよね。

 

子育て等を、応援する体制づくりは、社員のことを一番に考えている証です。

 

塾業界では、まだまだ見直されていない育児制度等も、自塾独自の待遇制度をつくり、魅力のある職場にしましょう。

 

 

育成はアルバイト時代から

 

 

塾でアルバイトをする講師に日々の授業の中で、アルバイト講師の、

 

授業で良かった点を褒める、改善点をアドバイスのように優しく伝えるなど、さりげなく行ってみましょう。

 

これを続けていくうちに、塾の授業にやりがい、魅力を感じ、この塾で働きたいと思うケースも多いです。

 

また、アルバイト講師であれば、自塾の方針・授業スタイルなども慣れているため、

 

新入社員の時点で即戦力になり、早い段階で更なるステップアップを図ることができるのもメリットとなります。

 

そこで、長く続けてもらうために、大学の事情など、忙しいことも考慮して、

 

アルバイト講師が無理なく働けるスケジュールを一緒に考えることや、

 

事前にシフトのルールを作り共有することも重要となります。

 

 

育成はどこがゴール?

 

 

新入社員として採用されたばかりの講師は、「子供に勉強を教える」以外、まだなにもわかっていない状態の人が多いです。

 

学習塾でどのような年齢層の生徒を対象にするのか、どのような指導を行っていくのか、

 

生徒が何を求めて通塾しているのか知ってもらうことが大切です。

 

まず最初のうちは、プリントの整理・コピーの手伝い、生徒の出迎え(自転車整列、送迎車の誘導)、

 

テスト採点などのできる範囲の仕事を少しずつ振り分けて、覚えてもらいましょう。

 

 

また、基礎ができてこれば、集団指導塾での場合、授業中の黒板の使い方、目の配り方を。

 

個別指導塾であれば、生徒のペースに合わせた授業の仕方など、重要なポイントはいくつもあります。

 

研修の仕方は様々ありますが、それぞれの塾に合った方法を試行錯誤し、見つけてください。

 

ただ、中途半端な技量で、新入社員にいきなり授業をさせるわけにいきません。

 

じっくり時間をかけて研修を行い、新入社員でも塾の看板を背負えるまでいくところが

 

育成のゴールなのではないでしょうか。

 

 

 

保護者はどうみてる?

 

 

当然ながら、保護者の方に「この塾に通わせてよかった」と思ってもらいたいですよね。

 

塾では、生徒の送迎の際に、保護者と会う機会が意外と多いです。

 

そこで、生徒を誘導している講師はいるものの、整列されていないグチャグチャのままの、

 

生徒の自転車があればどうでしょう。

 

「ここは塾講師の育成がちゃんとできていないな。」と感じる方がほとんどだと思います。

 

ですから、自転車の整列など簡単だけど意外と見られているところを、まずは新人講師に覚えてもらいましょう。

 

また、保護者にとっては子供が塾でどの様に過ごしているのかがとても気になるものです。

 

面談を頻繁に行う塾の場合、保護者からの要望をダイレクトでもらえる分、仕事に活かすことができます。

 

しかし、その分クレームもダイレクトにもらうこともあります。

 

良くも悪くも距離感が近いので、言動に気を付けなければいけないのはもちろんですが、

 

だからこそ保護者を味方につければ頼もしいですよね。

 

新人講師の育成に、保護者との関係をしっかり作ることを教えるのは不可欠です。

 

 

新人講師のために。

 

 

塾講師には、生徒の成績を伸ばすという責任感や、生徒一人一人に寄り添うための、

 

コミュニケーション能力、学力が求められます。

 

また、資格を保有していることで採用に有利になることもあります。

 

塾講師の求人に申し込む前に、応募先の塾では、どんな資格やスキルを重視されているのか確認してください。

 

また、塾講師の仕事は、多くのやりがいを感じること、幅広いスキルをや習得することができます。

 

アルバイトから正社員の講師を、目指す場合でも、自分に合った授業形態の塾を見つけることが大切です。

 

 

まとめ

 

この激化する時代で、塾講師の人材不足・育成の面での解決策をご紹介しました。

 

「ここなら入社したい、一生働きたい」と思える塾づくりを、

 

経営者だけでなく周りの講師みんなでつくっていくことが大切です。

 

講師を教えるのは講師ですから、今すぐ教えなければならないあなたにも参考になればと思います。

 

講師一人一人が、イキイキと前向きに取り組める環境を、様々な面で整えていきましょう♪

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