コラム
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学校での新評価軸「ルーブリック」 ~アクティブ・ラーニングの先へ~
目次
ペーパーテストではない学校での
新評価軸とは?
いよいよ10月、最近朝晩はかなり涼しくなってきて、
過ごしやすい季節になってきました。
定期テストや受験指導などが本格化してきて、
お忙しいスクールも多いと思います。
現時点で定期テストや受験に関して、まだペーパーテストが主流ですが、
今後はそうでなくなる可能性があります。
その理由としては、グループワークやディスカッションなどを通じて生徒が自ら
学びに向かう「アクティブ・ラーニング」が浸透してきて、
ペーパーテストの評価基準では対応できなくなってきているからです。
ルーブリックとは?
では、アクティブ・ラーニングに対応できる評価軸とはどの様なものが
あるのでしょうか?それが、「ルーブリック」です。
ルーブリック(Rubric)は、評価項目と評価基準の2軸からなる学習達成度の評価手法で、テストのみでは評価し辛い定性的な観点を評価する事ができます。
また、教育現場での評価を客観的かつ透明化して実施する事ができます。
その際、具体的なレベルや基準を示すことで、生徒や教員が理解しやすく、
目標に向けた進捗を明確にする事ができます。
ルーブリックのメリットとは?
それでは、ルーブリックを取り入れる事により、どんなメリットが
あるのでしょうか?
客観性の向上
ルーブリックは基準を明示的に示すため、評価が客観的になります。
これにより、異なる評価者間での評価の一貫性が高まります。
フィードバックの質の向上
生徒はルーブリックを通じて、自身の強みや改善点を明確に理解できます。
教員も具体的なフィードバックを提供しやすくなります。
目標設定と透明性の向上
ルーブリックに示された基準は目標の明確化に役立ちます。
生徒は何を達成すべきかを理解しやすくなります。
教育プロセスの改善
ルーブリックの評価結果を分析することで、
教育プロセスやプログラムの改善点を洗い出す事ができます。
ルーブリックの作成方法とは?
では、ルーブリックを作成する手順を見ていきましょう。
① 評価項目の設定
評価したいスキルや能力を明確にし、それに関連する評価項目を設定します。
② レベル別基準の設定
各評価項目に対する達成度のレベルを示し、
それぞれのレベルにおける基準を設定します。
③ 具体的な記述の追加
各レベルに対して、具体的な行動や成果物について説明する記述を追加します。
ルーブリックの運用方法とは?
では、ルーブリックの運用はどの様にすれば良いのでしょうか?
生徒への説明と共有: ルーブリックの内容や評価基準を生徒に説明し、
共有します。生徒が評価基準を理解することが重要です。
フィードバックの提供: ルーブリックを使用して生徒の進捗や評価を定期的に
フィードバックします。具体的な強みや改善点を指摘しましょう。
評価の一貫性を確保: 複数の評価者がいる場合、評価の一貫性を保つため、
評価者間で共通の理解を確認します。
また、運用においては『適切な言葉選び』が重要で、
評価基準やレベルごとの記述は、生徒が理解しやすい言葉で表現するを意識しましょう。
それでは、もう少し具体的な方法をご紹介します。
適応性と柔軟性: ルーブリックは適宜見直しや改善を行い、
変化する学習状況や目標に適応させることが必要です。
定期的な評価と改善: ルーブリックの効果や有効性を定期的に評価し、
必要に応じて改善を加えましょう。
ルーブリックの運用における
課題と注意点とは?
ここまでルーブリックのメリットや運用方法についてお伝えしてきましたが、
適切な評価項目や基準を設定し、生徒が理解しやすい形で提示する事が難しい場合があります。
さらに、複数の評価者がいる場合、評価の一貫性を保つための努力が必要です。
以上の情報を意識した上で、ルーブリックを効果的に導入し、学習評価の透明性と客観性を高め、生徒の学習成果を最大限に引き出す手助けを行う事が必要です。
そしてルーブリックでの評価だけでなく、定期的な面談や個別フィードバックも
重要です。生徒の理解度やモチベーションの向上に貢献します。
またルーブリックが過剰に使われると、評価基準にのみ依存し、生徒の個々の成長やクリエイティブな思考を抑制する恐れがあります。
ルーブリックの運用における
具体的な事例とは?
ルーブリックは科目ごとや特定のスキル(例: 読解力、プログラミングスキル)ごとに適用する事で、効果的な評価を実施でき、特にプロジェクトベースの学習では、ルーブリックを使ってプロジェクトの進捗や成果を評価し、生徒の成長を視覚的に示すことができます。
英語学習のルーブリック例:
スピーキング
レベル1: 日常会話ができる
レベル2: 簡単なトピックについて意見を述べられる
レベル3: 複雑なトピックについて議論ができる
数学学習のルーブリック例:
問題解決能力
レベル1: 基本的な計算問題が解ける
レベル2: 複数の計算手順を組み合わせた問題が解ける
レベル3: 複雑な問題に対して論理的なアプローチで解決できる
その際、生徒自身がルーブリックを使って自己評価を行う機会を設ける事で、
自己認識や自己評価能力を高めることができますし、 ルーブリックを活用した
評価結果や生徒の進捗について保護者との定期的な対話を行い、協力して生徒の成長を
支援します。
ルーブリックを生徒や教員だけでなく、保護者にも公開する事で、評価の透明性を高め、コミュニケーションを円滑にする事ができますが、ルーブリックの評価だけでなく、ポートフォリオやプレゼンテーションなど多様な評価手法を組み合わせ、生徒の能力を多角的に評価する事も大切です。
重要なポイントとしては、 ルーブリックの評価結果を個人ごとに集計し、
生徒の進捗状況を把握した上で、これに基づいて補習やサポートを提供する事です。
以上のポイントや手法を踏まえて、ルーブリックを効果的に活用することで、
塾やスクールの評価・教育プログラムの充実・生徒の成長促進など、
多岐にわたる利点を享受する事ができます。
またルーブリックは、教育評価の透明性と公平性を高め、
学習者の能力開発を支援する優れたツールとして今後も重要性が高まるでしょう。
デジタル技術の進化により、ルーブリックの作成や分析が効率化され、さらなる発展が期待されています。
ICTツールを用いた評価方法の
共有メリットとは?
さて、ここまでルーブリック評価についてお伝えしてきましたが、
スクール側で一貫した評価を実施できる様、ICTツールで共有していきましょう。
用紙ベースでは情報が全体に伝わらない、保護者への共有がしにくいなど、
せっかくの評価軸を共有する事が難しく、もったいないです。
その際は是非、ICTツール「wagaco」をお試しして下さい。
指導報告書にて評価軸の作成をし、スクール側での内部共有ができるのはもちろんの事、wagacoであれば保護者への共有も即時可能です。
せっかく点数化された部分以外で評価軸を設定するのであれば、保護者の協力を仰ぎ、
同じ情報を共有して、生徒を支援できる体制を整えましょう。
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補助金をご活用頂ければ、ご導入しやすくなるかと思いますので、
詳細を是非下記よりご確認下さい。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、『ペーパーテストではない学校での新評価軸とは?』について
お話しました。
ルーブリックは、学習塾や習い事スクールにおいて、
生徒の評価や教育の質を向上させるための強力なツールです。
生徒の能力や成長を客観的かつ具体的に評価し、教育プログラムの改善や
生徒の自主的な学習を促進する役割を果たすので、適切な導入と効果的な活用を通じて、
教育の質を高め、生徒の学習成果を最大化するためにルーブリックを
活用することが重要です。
また、wagacoではルーブリックを用いた評価軸の共有を
して頂く事ができますので、是非スクール・保護者で、継続して生徒を支援しやすい
環境を整えましょう。
~「wagaco」導入のメリット~
🔎指導報告書機能にて、スクールはもちろんの事保護者も同じ目線で
支援できる
・通知機能で、保護者にも協力を仰ぎやすい
🔎従来の成績管理も同時に可能
・点数化できるペーパーテスト結果も、保護者に入力頂く事ができ、
スクールの負担減に繋がる
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