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行動心理学を利用してWeb集客アップ⁉︎
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行動心理学を利用してWeb集客アップ⁉︎
「行動心理学」、最近この言葉をビジネスシーンでよく聞くようになった人も多いのではないのでしょうか。
行動心理学や他の心理学をテーマにした書籍も増えてきています。
実はこの行動心理学が集客にも役に立つことをご存じですか??
集客方法の1つとして、ホームページを使って集客をしようと考える人も多いですね。
ですがホームページ集客を狙ってもなかなか効果が出ないことがあります。
なぜかと言うと、ホームページを見る人の行動や心理をまだよく分かっていないからです。
ユーザーの行動や心理が分かっていれば上手くコントロールして集客できますが、
人の行動や心理など、そんな簡単には分かりません。
そこで役立つのが「行動心理学」です!
ホームページの集客の効果が取れていないと感じているなら行動心理学を取り入れてみるのも一つの手かもしれません。
他にも人の心を掴むマーケティング方法や販売促進など、ビジネスへの活用方法をご紹介します。
行動心理学とは?
行動心理学とは、アメリカの心理学者ジョン・ワトソンが、提唱した心理学です。
人間の行動を観察することによって、心理状態を分析し読み取り、しぐさから本音が分かることを科学的に証明した信頼できる学問になります。
例えば、「目をかく」「髪を触る」などの行動パターンから、心理を研究するアプローチです。
実はマーケティングや集客では、消費者の心理傾向を踏まえて、効果的に購買意欲を刺激する心理方法が使用されています。
☆ビジネスシーンにおいてのメリット
①顧客ニーズを把握することができる
行動心理学を上手に活用できれば、相手からどのように思われているかが分かります。
顧客のニーズを捉えることによって、おすすめの商品の広告を配信したり、開発の参考にしたりすることもできるでしょう。
②他人の行動をコントロールする
通信販売やネットオークションなどで購入した時に、「あれ、上手いこと買わされたかも」などと感じることがありますよね。
実は、広告には行動心理学が幅広く活用されています。
「相手の心理状態が分かっている」「自社がどう思われているか分かる」という状態になれば消費者の心理をコントロールする広告戦略などを立てる事も可能になります。
人の心は目には見えませんが、行動に注目することで心理状態をはかることができます。人の行動パターンを知ることが出来れば、消費者の心理をコントロールできます。
効果的な行動心理学 5選
行動心理学を活用してできる塾での集客方法やモチベーション維持などをご紹介します。
・アンカリング効果
最初に提示された金額や条件が起点となり、その後の意思決定を無意識に左右させるのがアンカリング効果です。
【塾での活用例】
塾において、価格や合格者実績の表示などを工夫することによってこの効果が活用できます。
費用 148,000円→115,00円
上記のように表記がされているのを、パッと見た時にお得に感じ魅力的に思わせる事ができるのです。
他にも点数アップする前とアップ後の点数を並べて表記したり、他社の塾との比較を表記することで自社の魅力を伝える事ができます。
・カリギュラ効果
禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことを指します。
「このボタンは押してはいけません」「他の人には絶対に言わないで」など
このようなことを言われても、押したい!言いたい…という気持ちになった経験はありませんか?
子供や若者にありがちな心理現象ですが、実は大人にもカリギュラ効果は影響されやすいので効果は高いです。
【塾での活用例】
主な方法としてキャッチコピーや文章に禁止・制限を加え、読み手の興味を引き出しましょう。
「本当に成績を上げたい人だけ申し込んで下さい」
「今月限りの特別費用です」など禁止や限定分を取り入れると効果的です。
他にも〇〇な人と限定することでターゲット以外を切り捨てることで、ターゲットを強調する作用があります。
・カクテルパーティー効果
この効果はどんな雑音の中でも、自分と関連のある音だけは自然と耳に入ってくる効果のことを指します。
うるさい場所でもふと自分の名前を呼ばれたら、気づきませんか?
人間は、自分と関係のあるものに特別注意を向けるという性質があります。
言い換えると、意識したものが次々に発見され、増えていくということになります。
【塾での活用例】
生徒の勉強のやる気やモチベーションを高くしていくために、この考え方を知っておく必要があります。
自分の事を「勉強が苦手だ、私は出来ない人だ」などと思っていると
普段からそれを意識してしまっているので、日常生活の中で自分のできない所に目を向けてしまい、やる気も減っていきます。
その逆に「私は勉強が好き、だんだん分かるようになってきた、授業が楽しい」と思っていると、次々に自分の出来ている所が見つかりやる気が出てさらなる成績アップに繋がります。
前向きの思い込みの方が、今後自分にとってプラスな状態になることが分かります。
思い込みはいつでも変える事はできるので、1人でも多くの生徒の気持ちを上昇させていく為にも「君ならできる!」と寄り添い意識を変えていってあげましょう。
行動心理学の他にも…
行動心理学でも様々な効果がありますが、顧客心理を掴むために下記のような心理学も活用できます。
・認知心理学
人間の知覚や記憶など、理解の過程から人間の心理を研究する部門
・社会心理学
人との関わりや社会生活において、人間の心理を研究する学問
・行動経済学
経済的な決定にふまえ、心理的な要因がどのように関連するかを研究する学問
・教育心理学
教育に関する心理学的問題の研究と解明にあたる学問
1つの心理学にそれぞれの特徴があるので、どのような心理学を用いて顧客心理を掴むことができるのか、研究してみましょう。
勉強効率アップ⁉
集客以外にも、塾経営で必要になってくる生徒の成績や勉強効率についても心理学が活用できます。
勉強と心理学には密室な繋がりがあります。
・ツァイガルニク効果
これは中途半端な所で作業を切り上げる方法です。
あと少しで終わる、もう少しやりたい…という所であえて中断します。
やる気が維持されたまま次へ繋がります。
・ピーク・エンドの法則
これは「終わりの方ほど記憶に残る」という法則です。
逆に言えば、ピークでもエンドでもない状態は、全体的な印象にはほとんど影響を及ばしません。
なので勉強の終わりには重要事項を持っていきましょう。
復習を軽く行うなど、一番重要な所が頭に残るので良い方法になりますね。
・一貫性の原理
人間は自分が言ったことや決めたことを何としてでも貫こうとする生き物です。
目標を紙に書いたり、誰かに言うことで「宣言したからには達成しなくてはいけない」という気持ちになり自分の行動と言動を一致させることができます。
なので、生徒の目標を聞いて自分で行動を起こさせ、生徒の勉強するエンジンを動かしてあげましょう。
保護者や子供は何を重視してるのか
集客をしていく上で、保護者や子供たちが何を重視して塾選びをしているか気になりませんか?
最近は小中高それぞれ、学習塾に通っている子供達は大きな割合を占めていることが分かっています。
その中で保護者が選ぶポイントと子供が選ぶポイントがそれぞれあります。
保護者…進学率や他者との費用の差や、インターネットの検索やメディアなどを参考に学習塾の情報を調べたり口コミの言葉を参考している。
子供…仲の良い友達からの紹介や、主に家からの距離など。
保護者と生徒でも塾を選ぶ理由があり、判断基準は異なります。
どんな人達から見ても、「この塾に入りたい」「この塾で学ばせてあげたい」と思ってもらえる塾にすることで効率が良い集客を行なっていくことができます。
どこから見ても入りやすい塾にするには?
・ザイオンス効果
接触回数が増えていくにつれて、好印象や親近感が上がっていくという現象です。
接触回数が多いほど、相手に受け入れてもらう確率が高くなります。
例えば、お客様からのメールや資料請求の申し込みが届いたら、「資料請求ありがとうございました」などのお礼だけで終わるのではなく、段階的にメールを送って接触回数を増やします。
お礼を述べる、確認メール、質問回収メールなど段階的に送る事によって、距離感をつめることができます。
・バンドワゴン効果
これは多数に人気があるものや支持されているものに心が惹かれやすいという効果です。
人は自分で判断や決断を下す時、周囲の評判や人気度によって安心や満足感を得たりします。
H Pに口コミのコメントを記載したり、多くの人が写っている写真を使用する事でたくさんの人が通っていて人気があり質が高いのだなと安心感を高めることができます。
このような効果を組み合わせることで、他社にも負けない入りやすい塾にしていくことができるのです。
自社にあっている方法を見つけて強みや武器を作っていきましょう。
まとめ
行動心理学を活用した集客の方法やモチベーションアップの方法などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
人間ならではの心理や行動が塾経営にも活用できるなんて、面白いですよね。
行動心理学だけではなく、他の心理学もたくさんあるのでぜひ様々な効果を試してみて今後の集客活動に生かしていただけたら嬉しいです。