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学習塾の開業までの道のり、必要な準備

学習塾の開業までの道のり

 

 

 

 

学習塾の開業は1人でも開業でき、講師も生徒も少ない数で
始めることができるので人気も高まっています。

他業種に比べ、特別な設備や在庫の負担も少ない為、
開業しやすいことが人気の理由です。
しかし、学習塾にも様々な種類があるため、
なにから準備をしたらいいのかわからない、不安という方に向けて、
開業にかかるコストや必要なものをご紹介いたします。

 

 

塾の種類【指導形式別】

 

 

 

 

ひとくちに学習塾といっても、それぞれの授業形式の違いがございます。
集団指導塾、個別指導塾は一般的に知られていますが、
今は様々な指導スタイルが増えてきています。
ここでは、「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業塾」「自立学型学習塾」の
4つをご紹介いたします。

 

 

「集団指導塾」

 

 

一つの教室で多数の生徒が一斉に指導を受ける、
通常の学校のような授業スタイルです。
目的別のコースやクラス分けをされ、塾側が予め用意した
受験対策をメインとしたカリキュラムに沿って授業を進行します。

 

 

「個別指導塾」

 

 

講師1人に対して、生徒が1~3人と少人数の生徒で授業を行います。
講師が生徒一人ひとりを巡回しながら指導をするので、生徒は学習スピードに
合わせて授業を行えます。

 

 

「映像授業塾」

 

 

パソコンやタブレットであらかじめ録画された授業を見て進めていく
授業スタイルです。視聴場所は、校舎で視聴するものや家庭など
校舎外で視聴するタイプがございます。
近年のデジタル化で、増加傾向にある指導スタイルです。

 

 

「自立型学習塾」

 

 

オープンスペースや塾の教室で、
生徒が主導となって自習スタイルで学習を進めていくことです。
課題の内容は塾により様々ですが、その名の通り「自習学習」として
プリント学習や映像授業などの学習課題に取り組みます。
学習スペースに配置された講師は、場内を巡回して
生徒一人ひとりの様子をチェックし、課題が分からない子どもには
その場で都度サポートするという指導スタイルです。

 

 

最初に必要な準備

 

 

 

 

塾の開業の為に最初に取り組むべき準備をご紹介します。

 

 

塾の開業に必要な資格や許可

 

 

 

 

大学卒業資格や教員免許のような資格も必要なければ、
生徒への指導経験がなくても大丈夫です。
塾の開業に必要な許可や資格はありません。
そのため比較的容易に開業ができるのも塾の開業が人気を誇る理由です。
ただし、開業に必要な提出書類はございます。

 

①開業届

 

個人事業主として開業する場合、
「開業届」を正式には「個人事業の開業・廃止等届出書」を
税務署に提出する必要があります。
提出しなくても罰則があるわけではありませんが、開業日から1か月以内に
提出することと定められています。
下記の必要なものと、作成した届出書を税務署に持ち込むか郵送すれば完了です。
開業届の申請に必要なもの:本人確認書類もしくは、マイナンバーカード

 

②事業開始等申告書の提出

 

個人事業主として開業する際に、開業届とは別に個人事業開始申告書の
提出が必要と知らなかった方も多いのではないでしょうか。
個人事業開始申告書は地方税である、「個人事業税」に関する申告書になります。
個人事業を開始した時には、個人事業開始申告書(事業開始等申告書)を
最寄りの都道府県税事務所へ提出する必要があります。

 

 

開校場所の選定

 

 

どこで開業するかで、集客に大きく影響する為、立地選びは非常に重要です。
学習塾成功の条件の約5割は、開校場所といっても過言ではなく
生徒が通いやすい場所でなければ、生徒が集まることはありません。
開校場所を決める際には、安全性や利便性などを考慮しましょう。

ここでは開校場所の選定として、注意すべき6つのポイントをご紹介します。

 

①学校からの通いやすさ

 

指導対象学年に応じた学校が近くにあり徒歩圏内、または公共交通機関で
通うことができるかどうかがポイントになります。
保護者による塾への送迎は、通塾頻度によってはかなり負担となり
退塾理由の一因にもなります。
できれば学校から歩いてすぐや、公共交通機関で通えるポイントにある
塾に通わせたいと思う保護者もいるでしょう。

 

②ターゲットの子どもの数

 

そもそも、対象学年の子どもの少ない地域では当然 学習塾の需要は低いです。
開業の前に、総務省統計局が開示している「国勢調査」から年齢別の人口、
家族構成をリサーチしたり、子育て世代が多く住む団地や住宅地も
塾の需要がある為、十分にリサーチしてから開校地を決定しましょう。

 

③同業他社の調査

 

少子化で子どもの数が減っていることに反し、開業のしやすさもあり
学習塾の数は増え続けています。
競争が激化している中でやはり競合となる他社が少ないエリアを選定する
必要があります。上記でご紹介したターゲットとなる子どもの数が少ない為、
他社が参入していない可能性もあるので注意しましょう。

競合他社の調査の際はGoogleマップなどを活用し、
「目星をつけたエリア×学習塾」で検索をかけると、
地域周辺の塾が表示されます。自社のターゲット層と
被らないか調査しましょう。

 

④物件にかかる費用を抑える

 

アパートやマンションの一室での開業は家賃や敷金・礼金は
相当低く抑えられやすいですが、塾の開業に適した条件を
満たしている物件を見つけるのは困難です。貸しテナントを選ぶ際には、
「居抜き物件」を利用すると前に使用していたお店の内装や設備などが
そのまま残っており、初期費用を抑えられます。
賃貸やアパート・貸しテナント・自宅等、選択肢は様々ですが
長期的な運用を行う上で、家賃というランニングコストを
抑えることは 非常に大切なポイントです。

 

⑤大通りに面している

 

開業しても生徒が集まらなければもちろん、運営が厳しくなります。
開校場所選びの際に、「目立つ場所」を選ぶことが重要なポイントです。
チラシやホームページ、MEO対策等の手法で集客活動を行うことも
もちろん大切ですが、一番効果的に塾の存在を知ってもらう方法は、
教室を人通りの多い立地に構えることです。
駅前やターゲットとなる保護者が通るような車通りの多い道路に
面しているかもしっかりとチェックしましょう。

 

⑥駐車場が確保できるか

 

開業後に塾に多く寄せらえるトラブルの元がございます。
それは、「保護者の送迎の車の路駐が迷惑」という苦情です。
そういったトラブルを少なくする為に生徒自身で通い易い立地を
選ぶ必要もありますが、保護者の車での送迎も想定して
駐車場もしっかりと確保しましょう。

 

 

設備や備品を準備する

 

 

 

 

快適な学習環境を支えるた為には必要な備品がたくさんあります。
必ず、必要な設備や備品を6つご紹介します。

 

①看板

 

塾名や指導スタイル等を記載した看板を教室の外に掲げることで
宣伝効果はもちろん、初めて訪れる生徒や保護者の目印にもなります。
立派な看板を準備する必要はありませんが、開業前に準備があると良いでしょう。

 

②机と椅子

 

学習する上での必ず必要な備品です。
生徒によって体格や身長が異なり、長時間の勉強でも集中できるように
高さ調整が可能な机や椅子を準備するとより親切です。

 

③ホワイトボード

 

黒板は目が疲れにくいなどの利点がありますが、チョークの粉が
出たり汚れが付きやすい等、デメリットがあるのでホワイトボードが
おすすめです。
授業スタイルによって変わりますが、集団指導の場合は大きめの
ホワイトボードを準備しましょう。

 

④空調

 

勉強に最適な温度は17℃~28℃と言われています。
私が子どものころに通っていた塾では、運用コスト削減の為か
空調機器は「扇風機」だけでした。
真夏はとても扇風機だけは涼しさを感じることもできず、真冬は
持ち込みのブランケットだけではとても寒く「勉強に集中できない環境」でした。

生徒が集中できる環境を一年中提供できるように、
エアコンなどの空調機器はしっかりと設置しましょう。

 

⑤テキスト

 

自社の指導に合わせた教材選びが必要になります。
大きく分けて「紙教材」「デジタル教材」の二つから選びます。

 

~デジタル教材の特徴~

 

デジタル教材の場合多くは、タブレットを塾側で準備する必要があり
導入コストは必要です。
動画を見たり音楽を聴いたり、退屈そうな内容もアニメーションで
学ぶことで子どもの学習意欲を刺激してくれます。
また、紙教材だと1冊づつに情報量の限界がありますが、
デジタル教材はスピーディーに、より多くの情報が扱える為
より多くの知識を効率よく得ることができます。

 

~紙教材の特徴~

 

紙教材の大きなメリットは「紙に書いて学べる事」です。
学校の授業やテストと同じく、紙に書くことで実際のテストでも正しい回答を
書きやすくなります。
手を動かすことで脳の活性化も期待できるので、
授業が記憶に残りやすいという点も紙教材の魅力です。
デメリットとしては、デジタル教材に比べ堅苦しさがあり
「楽しむ」という要素が少ない特徴があります。

メインは紙教材、副教材はデジタル教材を使用して授業をする
という使い分けもおすすめです。

 

⑥広告

 

継続的に集客活動は必要です。
保護者に選ばれる塾になるために、自社の魅力を伝える、
ホームページやチラシの作成を開業前に準備しましょう。
ランニングコストを抑えたい場合は、無料のホームページや
チラシも自身で作成することで費用を押されることができます。

まだまだ、開業に必要な備品の準備もありますが、
ご紹介した6つは必ず開業前に準備しましょう。
また、生徒がリラックスして勉強に取り組めるように
観葉植物を置くなどの工夫も凝らしましょう。

 

 

開業にかかる費用の目安

 

 

 

 

塾の開業資金は塾の規模にもより、大きく変動します。
あくまでも目安となりますが開業資金として一般的に、
「200万~500万円」は用意しておくと安心です。

内訳:店舗賃借の初期費用(100万円程)
設備や備品代(100万円程)
残り:広告宣伝費、教材費等

 

 

開業時からICTツールでコストカット!

 

 

開業時からスクールのICT管理システムを導入することで
効率よく業務を進めることができます。

 

スクール一元管理システム『wagaco(ワガコ)』について、開業前の
オーナー様からのお問い合わせも多くいただいております。
お問い合わせいただいた多くの方が悩んでいられるのは、
生徒や講師などの情報管理、保護者への請求管理、
これからスタートする授業のスケジュール管理でした。
上記の業務を効率よく管理できるか心配という声もございました。

 

悩んではいるけどICT導入はお金がかかるからと、
情報の管理はエクセル、スケジュール管理は紙にて、
請求管理はお月謝袋や手書きの請求書を行うとしても意外とコストがかかります。
また、保護者との連絡手段はLINEやメールを使用するとなると、
多数のツールで管理をすることなり、
結果的に業務の対応に追われ、先生方の負担が増えてしまいます。

 

ICTツールでも比較的導入しやすい金額で
直感的に使用できる「wagaco」を導入することで、
ペーパーレスなどのコスト削減はもちろん、保護者との連絡や生徒管理、
請求書発行など簡単に管理をすることができます。
ご利用者様の声として、多数のツールを利用することで
煩雑になった管理業務も効率良く取り組めて、
時間のコストカットが叶ったと嬉しいお声をいただいております。
お客様の声としてご紹介もしておりますので、ぜひご覧ください。

 

まとめ

 

 

今回は、学習塾を開業するための準備や手続きについてご紹介しました。
少ない資金から特別な資格も必要ない為、開業には人気の職種ですが
競合他社も多く、運用に困らないためにも開業前の入念な準備はとても大切です。

業後の経営や展開も視野に入れ準備を進めましょう。

 

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