コラム

業界

個人塾かフランチャイズか 開業するならどちらがいい?

学習塾の開業を考えている方へ

 

 


学習塾の開業は他業種に比べ比較的少ない資金や少人数から
始めることができるので人気も高まっています。

 

塾を開業したいと考えているものの何から進めるべきか、
どのような準備が必要かわからない人にむけて
まずは運営パターンを選ぶポイントについてお伝えします。

運営パターンは主に「個人塾」と「フランチャイズ塾」に加盟するかの
2種類の中から選択する必要があり、初めに迷うポイントとなるでしょう。
今回は個人塾とフランチャイズ塾の特徴の違いをはじめ、
それぞれのメリットやデメリット、開業までの準備等をご紹介します。
これから塾を開業しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

個人塾の大きな特徴

 

「個人塾」とは、個人の方が開業している
地域密着型の塾
を指します。個人で運営しているため校舎数や生徒数も
小規模の所が多く見られます。

 

個人経営塾は初期費用や運営費用もフランチャイズ塾と
比べると比較的低コストで運営できるため
小規模な塾を運営していきたいという人に向いています。

 

 

フランチャイズ塾の大きな特徴

 

 

学習塾に限らずフランチャイズとは、本部と呼ばれる
「フランチャイザー」が持つ知名度や商品、サービス等の運営していくために
必要なノウハウや知識を提供された加盟店「フランチャイジー」が事業を
運営するビジネスシステムです。

 

加盟店は本部のブランド名や経営ノウハウ、手厚いサポートを得る対価として
ロイヤリティを本部に支払わなければなりません。
本部が培ってきた経営ノウハウを活用できるため、経営初挑戦の方が
チャレンジする際には安心、且つ短時間で開業に踏み出すことができます。
充実したサポート体制の下で開業したいという人に向いています。

 

 

フランチャイズ塾と個人塾について簡単に違いをご紹介しました。
次に、双方の開業までの流れやメリット・デメリットを詳しくご紹介いたします。

 

 

それぞれの開業準備

 

 

 

 

それぞれの塾を開業するまでに必要な準備や資金について確認してみましょう。

学習塾の開業までの流れは以下の投稿で詳しくご紹介しております。

 

 

学習塾の開業までの道のり、必要な準備

 

 

個人塾の開業のポイント

 

 

開業資金

 

立地や規模によって変動はありますが、
個人経営塾の開業資金の目安は200万円~500万円です。
内訳:物件代、内装工事代、設備代、教材費、広告宣伝費(HPやチラシ等)

 

開業に向けて取り組むべきポイント

 

個人塾の場合、重要なのはまず生徒を確保することです。
塾の存在を知ってもらうためには、HP(ホームページ)や新聞への掲載や
配布するチラシの作成に、50万円程度は見積もっておくと良いでしょう。
今やSNSの活用も大切な集客ツールです、開業までの準備やスクールの特徴を
インスタグラムやTikTokを活用してアピールしましょう。

 

 

フランチャイズ塾の開業までの流れ

 

 

開業資金

 

個人塾の開業資金にプラスしてフランチャイズ塾の場合は、
加盟の入会費や保証金、研修費がかかります。
加盟の為の入会費は加盟本部にもよりますが、100万円〜300万円ほど
加算されることも想定されます。中には「加盟金ゼロ円」とうたっていても
加盟金をロイヤルティへ上積みしている可能性もあります。
開業後もロイヤリティの支払いが必要になるため
しばらくの運営資金も考え、1000万円程度は想定しておくと安心でしょう。

 

準備する事

 

①合うフランチャイズ本部を見つける
「塾 フランチャイズ」と検索すると比較サイトやフランチャイズ
人気ランキング等のまとめサイトが多数ございますので、
有効活用することもおすすめです。
加盟希望者を募集している本部を調べ、資料を請求したり
本部のサイトから自分のビジョンに合う本部をピックアップしましょう。
ロイヤリティの安さに注目してしまいがちですが金額だけで判断するのではなく、
塾の経営において非常に重要な信頼性のある知名度の高いフランチャイズ本部を
選ぶと経営に有利だと言えます。
サポート体制やノウハウの充実なども条件に入れて探すと良いでしょう。

 

②説明会の参加や見学
資料を見ていくつか目星をつけたら、説明会に参加しましょう。
本部からの説明を具体的に聞いたり、開校までに必要な資金や
開業支援の内容確認や、実際に塾の見学をして、
最終的な加盟先を決定します。

 

③事業計画の決定・加盟審査
加盟したい本部が決定次第、開校場所や開校時期など
事業計画書を作成しましょう。フランチャイズ本部と契約を交わし
加盟審査が通れば、初期費用を支払い加盟できます。

 

④開校までの準備
フランチャイズの場合は、本部が開業のエリアや店舗の候補を紹介するなど
開業前からサポートをしてくれるので安心です。
また、本部で開催される研修に参加し、運営方針やノウハウなどを
しっかり習得することが大切です。

 

 

それぞれのメリット・デメリット

 

 

 

 

それぞれの運営スタイルにはどのようなメリットとデメリットが
考えられるかご紹介いたします。

 

 

個人塾のメリット

 

 

比較的低コストで運用できる

 

立地や物件や内装などの設備に厳しい決まりがない為自宅開業や
設備も私物で代用するなど開業コストを節約できます。
フランチャイズ塾では避けては通れない、加盟金や毎月の
ロイヤリティが不用です。はじめての開業時には小規模で開校し、
徐々に生徒数に合わせ規模を大きくするケースも良く見られます。

 

自由度の高さ

 

自由度の高さは、フランチャイズ塾よりも個人塾が高いです。
個人塾では授業スタイルや使用する教材などの指導方針、
経営方針のすべてを自分で決められます。
目指している教育方針をとことん追求したいオーナーは、
個人系の方が自由に運営でき、自分自身が持っている
理想の塾を運営できるでしょう。

 

 

個人塾のデメリット

 

 


開業準備は全て自力で

 

フランチャイズ塾のように本部からのサポ―トや研修がない為
初めて塾を経営する場合は、全て自力で必要なものを調べ開校準備を進め、
開校後の運営も手探りで行う必要があり経営が軌道にのるまでには
長い時間がかかる可能性もあります。

 

集客に悩む

 

個人塾は知名度が低いため、開校後も生徒の獲得に苦戦する可能性があります。
また生徒集客にはノウハウが必要な為、的外れな広告を出しても
生徒が集まりにくいです。「この方法が有効だ」と発見するまでに
予想以上の時間を要するケースもあります。
ブランド力がないことが立ち上げ時には影響が出やすくなります。

 

 

フランチャイズ塾のメリット

 

手厚いサポート体制が整っている

 

開業準備でも開業場所や設備、研修などの手厚いサポートがありますが、
開業後の運営においてもフランチャイズ塾は長い間塾の経営で培った、
教育ツールやシステムが充実しています。
例えば、連絡ツールや入退室管理システムのような高性能なシステムを使用できて
保護者とのコミュニケーションがとれる環境が予め用意されていたり、
専用のタブレット端末で苦手科目を楽しみながら集中して
勉強することができるため、生徒の成績アップにつながりやすいです。
このような独自のツールにより効率的な授業や業務の効率化がが可能となり
人件費などのコストをカットしつつ経営ができます。

 

ブランド力による効率的な集客

 

フランチャイズ塾はブランド力が強く、生徒や保護者から信頼を得られ
効率的な集客が可能です。
またブランド力は、集客のみならず講師やアルバイトスタッフの
獲得にも役立ちます。
また、自社でWEBサイトを利用しなくても運営者がサイトを用意してくれるので
自社のWEBサイトを立ち上げる手間が必要ありません。

 

安心の指導方針

 

フランチャイズ塾では数多の指導経験をもとに、わかりやすく
要点をとらえた指導体制を構築しています。はじめての開業でも安心できる
しっかりとしたカリキュラムや、ハイレベルな教材を使用できます。
初心者の方でも安心してスタートできるのは
フランチャイズ塾のメリットでしょう。

 

フランチャイズ塾のデメリット

 

金銭面のリスク

 

塾に限らずフランチャイズに加盟すると、初期費用や毎月のロイヤリティ
更には、解約金など高額な費用を本部に対し支払わなければけません。
まだ集客が軌道に乗っていない開業初期でもロイヤリティの支払いが
求められるのである程度の資金を確保した状態で開業する必要があります。
フランチャイズ塾は、個人塾よりも金銭面のリスクが高くなりがちです。

 

規定が多く不自由を感じやすい

 

基本的にはフランチャイズ本部の方針や経営方法に従う必要があります。
本部によって自由度は異なりますが、たとえばカリキュラムや教材が
指定されていたり、教室独自のキャンペーンやサービスの
価格設定・変更もできません。出せる広告やチラシの文言も
あらかじめ指定されているケースも多いです。

自分の裁量で経営できる範囲が狭くなるので自分なりの指導方針や
経営プランがある人はルールに縛られるフランチャイズ塾では
窮屈に感じる可能性もある為、個人塾も検討しましょう。

 

 

それぞれの想定収入

 

 

 

 

学習塾オーナーの年収は「生徒数」「授業料」「立地」によって
大きく左右されるため、一概に○○万円と断言することは難しいです。
あくまで参考程度となりますがそれぞれの運営スタイルの
平均年収をご紹介いたします。

 

 

個人塾経営の平均年収は?

 

 

個人塾経営者の平均年収は、約300万円程度です。
個人で塾を始める場合、何もない状態から経営を軌道に
乗せなければなりません。いきなり多くの生徒が集まるわけでは
ないため徐々に個人塾の存在が地域に認知され、軌道に乗るまで
少し時間を要してしまうケースが多いです。最初はなかなか収入が上がらない
可能性もありますが、集客の工夫や経営の努力によって
たくさんの生徒を集められれば、年収1,000~2,000万円を
達成する人もいます。

 

 

フランチャイズ塾経営の平均年収は?

 

 

フランチャイズ塾経営者の平均年収は、約300~600万円程度です。
フランチャイズ経営においては本部に毎月ロイヤリティを
支払わなければなりません。
しかし、開業当初から塾経営に関するさまざまなノウハウを習得でき、
ブランド力から生徒集客にも繋がりやすい為、スムーズに経営を
軌道に乗せられる可能性があります。
個人経営と同じくフランチャイズにおいても、軌道に乗り
教室数を増やすことで年収1,000~2,000万円を超えるケースもあります。

 

 

まとめ

 

 

個人経営塾では自由な経営方針を打ち出せるメリットがあり、
フランチャイズ塾では確かな実績とノウハウを兼ね揃えた
本部からのサポートを受け、塾経営未経験者でも着実な
開業が叶うというメリットがあります。

 

それぞれの特徴やメリット・デメリットを見て、自分のスタイルに合った
運営方法をしっかりと調べて慎重に決めましょう。

また、これから開業する人は「選ばれる塾」「選ばれ続ける塾」になるために
様々な工夫が必要になります。

 

フランチャイズ塾では高度なシステムを利用できるメリットを
お伝えしましたが、個人塾の方も集客面や退塾防止の為の
『ICTツール』を活用して先生の負担を減らし
業務効率アップや保護者・生徒の満足度を上げることができます。
ICTツール『wagaco』(ワガコ)は生徒管理やスケジュール管理、
指導報告等など業務の一元管理が叶うツールです。
これから開業を予定している方にも開業当初からICTツールを
導入をすることで、仕事や保護者との連絡も円滑に進めれる為
wagacoの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

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