コラム

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子供のやる気を引き出すには【vol1】

子供のやる気を引き出すには、、

 

思いもよらないコロナ禍によるホームステイで、日常の生活のリズムが狂ったのは親だけでは

 

ないでしょう。長引いた休校で子供たちの生活も一変したのは言うまでもありません。

 

いざ学校や塾に通いだしたものの、以前と変わらず勉強できているのか親としては気になるところ、、

 

休校で遅れた勉強を取り戻すため、ついつい親もいつも以上に「勉強しなさい」「宿題はやった?」と

 

あれこれ言いがちになっていないでしょうか。

 

一番ベストなのは、子供たちが自発的に「やる気」をおこし、自主的に取り組んでくれること。

 

そこで、今回は子供の上手な「やる気」の引き出し方についてさまざまな観点からみていきたいと

 

と思います。

 

 

やる気には2種類ある

 

そもそもやる気とは何でしょう? 言い換えれば「学習意欲」になります。何かを学びたい、

 

知りたいと思う気持ちですが、そこには「動機づけ」、いわゆる「モチベーション」が大事です。

 

そこで必要になってくるのが「外発的動機づけ」「内発的動機づけ」です。

 

 

「外発的動機づけ」のメリット・デメリット

 

「外発的動機づけ」というのは、例えば「片付けを終わらせたらお小遣いあげる」や「今度のテストで

 

80点以上とればゲームを買ってあげる」などといった報酬系と、逆に「この宿題を終わらせないと

 

ゲーム機を没収」といった罰系の約束です。

 

つまり外部からの刺激によって発生するモチベーションのことです。これは子供だけでなく大人に

 

なって社会人になっても仕事にあてはまるケースも多いのではないでしょうか。

 

こういった、「これをすればこういったご褒美がある!」という外発的動機づけのメリットとしては、

 

目前の目標に対して瞬発的なやる気は引き出せますが、そちらに意識が向かって、勉強自体の面白さや

 

問題が解けたときの喜びといった感情を得られにくくなりがちです。報酬があるうちはよいのですが、

 

それがなくなったときにはやる気を維持するのは難しいでしょう。

 

 

「内発的動機づけ」のメリット・デメリット

 

一方「内発的動機づけ」は、自分の内側からの要因(動因)によって起こる動機付けのことです。

 

ここでは勉強をすることそのものに存在する「面白い」とか「楽しい」といった感情から発生する

 

モチベーションのことです。

 

例えば難しい問題が解けたときの達成感が好きで数学に取り組んだり、宇宙や星に興味があり

 

理科を勉強したりと、こういうタイプは自分の好きなことや興味あることにワクワクしたりと

 

達成感を得られます。こうしたものがモチベーションとなってやる気が得られます。さらに

 

そのやる気は長期的に継続します。

 

子供のタイプによってさまざまですが、望ましいのは「内発的動機づけ」と言われています。

 

そして「内発的動機づけ」で大切なことは「自己肯定感」です。

 

子どもに「自己肯定感」を持たせてあげることが出来れば、あとは勝手にやる気になって、自発的に

 

勉強してくれます。

 

では自己肯定感を持たせるにはどうすればよいでしょうか?

 

 

「ほめる」+感情

 

『自己肯定感』とは『自分はこのままでいいんだ』とありのままの自分を受け入れたり、

 

『自分は価値のある存在なんだ』『自分ならきっとできる』などと自分の価値や可能性を

 

信じることができる感覚です。

 

日本の若者は総じて他国に比べて自己肯定感の割合が低いというデータもあります。

 

平成26年度「子ども・若者白書」より

 

 

 

基本的なことですが、まずは「ほめる」ことです。

 

「テストで100点をとった」「片付けができた」「妹の面倒を見れた」こうした行動に対して

 

認めてほめてあげる、そしてそこに「先生は」「お母さんは」など「誰が」という主語を入れて

 

「先生はできると思ったよ」「お母さん嬉しい」などの誰がどんな感情を持ったかという

 

ことを伝えることで、より言われた本人の肯定感は高まります。

 

 

ちょっとした変化に気づく

 

とはいえ、ただやみくもに褒めればいいのかというとそうでもありません。もちろん「ほめて伸ばす」

 

ことは大事です。叱るより褒められた方が子供は断然嬉しいし、やる気は出ます。

 

ここでは「褒める」のほか、「気づく」という視点もご紹介したいと思います。

 

 

「ビリギャル」という本がベストセラーになり、映画にもなったのは記憶に新しいことと思います。

 

学年でビリだった女子高生が、1年で偏差値を40あげて慶應大学に現役合格。そのときの当時の塾の

 

担当の坪田先生によると、「気づく」という視点で以下のように話しています。

 

 

「人間って必ず成長している」「細かな成長に対して認める」

 

「大事なのは、そのちょっとした変化をフィードバックするだけ。どの部分で成長したかを

 

捉えてフィードバックして自分も一緒に喜ぶこと」

 

 

特に親はいつもいっしょにいる子供の変化に気づきにくいものです。成長したことにも気づくにくい、、

 

そこを見逃さず、先生たちが気づいて認める(褒める)というのがもとても大事なことといえそうです。

 

些細な成長→気づく→認める(褒める)→信頼関係→本人のやる気 という上手な循環や関係性が

 

できると、俄然自己肯定感が芽生え、やる気スイッチが入るようです。

 

 

 

次回は、その他の視点からのやる気スイッチもみていきたいと思います。

 

 

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